品詞の種類(自立語8種類・付属品2種類)|国語の文法

外国人向けに日本語の先生をしている鈴木です。外国人向けと日本人向けの日本語教育方法は少し違いますが、このサイトでは日本人向けに国語の情報を発信しています。
国語(日本語)の品詞は、大きく10種類に分類されます。しかし、厳密には諸説あります。品詞は10種類ではないと言う学者もいますが、ここでは10種類の品詞を解説します。
まず品詞は、「自立語」と「付属語」の2種類に分けられます。外国人向けの日本語教育では、このことは教えません。
自立語:単独で一つの文節を作ることができる。
付属語:自立語の後に付いて一つの文節を作る。
自立語(8種類)
活用が無い:
名詞:人や物事、事柄などの名称を表します。体言とも言われます。
例)野球・猫・机・アメリカ・京都・ここ・一匹・佐藤
連体詞:名詞を修飾し、様子や性質を表します。
あの・この・大きな・あらゆる・いかなる・来(きた)る
副詞:程度や状態を表します。動詞や形容詞、他の副詞を修飾します。
例)とても・よく・いつも・決して・ずっと・しばらく・少し
感動詞:感情や感動、呼びかけ等を表す言葉で、文法的な役割を持たず、単独で使われます。
ありがとう・こんにちは・はい・いいえ・もしもし・よいしょ・おい
活用が有る:
動詞:行為や動作を表します。
例)寝る・飛ぶ・歩く・話す・言う・読む・する・来る
形容詞:物事の性質や状態を表します。
例)大きい・新しい・楽しい・若い・重い・長い・青い
形容動詞:形容詞と動詞の性質を併せ持った特殊な語彙です。言い切りの形は「だ」「です」になります。外国人向けの日本語教育では、形容動詞は「な形容詞」として教えます。
例)元気だ・綺麗だ・安全だ・静かだ・親切だ・真っ青だ
接続詞:前後の文や文節を繋ぐ役割を持ちます。
例)そして・しかし・また・だから・つまり・ところが・あるいは・さらに
付属品(2種類)
活用が無い:
助詞:自立語の後に付いて、その意味を補足したり、文の構造を整える役割を持ちます。
例)は・が・の・を・で・に・でも・て・も・だけ
活用が有る:
助動詞:自立語の後に付いて、様々な意味や文法的な役割を持たせる役割を持ちます。
例)せる・させる・れる・られる・た(だ)・です・ます・ようだ